空き家管理マニュアル:Ⅴ.ゴミ、再生可能物などの処分

1.ゴミの処理

ゴミの分別や処理方法については、市町村によって異なりますが、基本的に市町村内で排出された生活ゴミ(一般廃棄物)であれば、その市町村内のゴミ処分場に排出できます。

つまり、空き家の中にあるものを処分する場合は、空き家のある市町村内から排出されるゴミ(一般廃棄物)であるので、空き家の所在する市町村のゴミ処分場に持って行って処分できるということです。
※各空き家所在の市町村に、ゴミ処分方法について確認することをお勧めします。

ゴミ袋 イメージ

ゴミ袋 イメージ

■例:三重県四日市市の場合(2016年4月以降の処理方法)

四日市市は、ゴミは「可燃ごみ」と「破砕ごみ」の2種類と「資源物」で、それぞれ四日市市内から排出ごみであれば、直接処分場へ搬入して処分できます。

四日市クリーンセンター:月曜日から土曜日(祝日を含む)8:30~16:30【12:00~13:00を除く】

※土曜日は住民のみ ※家庭のごみ・資源物を自分で各施設に持ちこむ場合、1回あたり350kg以下は無料。

楠衛生センター:月曜日から金曜日(祝日を含む)8:30~16:00【12:00~13:00を除く】

※家庭のごみ・資源物を自分で各施設に持ちこむ場合、1回あたり350kg以下は無料。

但し、市外の人が四日市市の処分場へ持ち込むためには、固定資産税の納税通知書や免許証などで該当空き家から出たゴミであることを証明する必要があります。 空き家の所有者であれば、固定資産税の納税通知は当然きますので、それと免許証(固定資産税通知書の宛名住所と合致する物)があればよいということです。

※基本的には、地区の集積場に出すこともできますが、集積場は自治会が当番をしているところがありますので、注意が必要です。知っている人がいれば可能でしょう。ただし、朝の8:30までの排出となります。

※一般廃棄物収集運搬業者に依頼する(有料)
運搬するトラックが無かったり、曜日が合わない場合は、その市町村の「一般廃棄物収集運搬」の許可業者に依頼すると処分ができます。ただし有料ですので料金を確認してから依頼してください。

2.再生可能物(金属、ガラス、布、紙類、ペットボトル他)

再生可能物は、ゴミではありません。それぞれの再生処理業者へ持ち込むと処分出来ます。場合によっては、買い取ってくれる場合もあります。それぞれ持ちこめる業者を探しておきましょう。

※分別の方法
缶・・・・・・・・・アルミ缶、鉄缶に分ける
金属・・・・・・・・アルミ、鉄、ステンレスに分ける
*鉄・・・・磁石で引っ付く アルミ・・・・磁石で引っ付かない
ガラス類・・・・・・ビン類、ガラスに分ける
ペットボトル
布(衣類)

衣類

■衣類のリサイクル
衣類の中には、リサイクルできるものがあります。ただし、汚れているものや穴が開いたりして使用できないものは、リサイクルできないと考えましょう。 リサイクルには、古着屋さんへ売る方法や発展途上国などの支援団体に寄付する方法があります。  まず、衣類をリサイクルできる物かできない物かを分別しましょう。リサイクルできない衣類の場合は処分しますが、自治体によっては処分が有料のところもあります。その場合は無料の回収業者を探しましょう。

①リサイクルできそうな衣料は、古着屋さんに持ちこむ。
②古着屋さんで、引き取ってくれない衣料は、処分や寄付を考える。

※寄付の場合
寄付先の団体に確認してから送ってください。原則発送費用は、発送人の負担になります。寄付の場合でも受け取ってもらえない衣類もありますので、必ず確認してください。

3.仏壇の処分

空き家の相談を受けていると、「実家に仏壇があるから法要は実家で行っている」という話をお聞きします。「仏壇が大きすぎて今の家に持ってこれない」ということも聞きます。ご先祖様を敬う気持ちは、形が変わっても同じです。

空き家に大きな仏壇があるのでしたら、「性根抜き」の法要を行って頂き、新しい仏壇に「性根」を入れてお参りするようにしましょう。空き家に仏壇がそのままの状態では、ご先祖様が可哀そうです。早めに移しましょう。

位牌なども大きければ小さいものにし、前の位牌は性根を抜いた仏壇と一緒に処分しましょう。どうしても実家のある地区で法要を営む必要があれば、お寺、葬儀施設やホテルを利用して法要を行うのが良いと思います。法要の際は、位牌等は持ってこなければなりませんが、さほど荷物になるものでもありません。一度ご検討ください。

※性根を抜いた位牌や仏壇の処分
位牌の処分・・・・・葬儀社や仏具店で行ってもらえます。(有料の場合があります)
仏壇の処分・・・・・仏具店で処分してもらえます。(有料の場合があります)

仏壇

仏壇

4.神棚の処分

神棚の処分は、まず近くの神社に相談してください。基本は神社に相談の上、祝詞を上げていただき、「魂抜き」をしてお焚き上げするのが正式です。しかし、昨今の事情にによりお焚き上げを行なっていない神社もあります。
神棚は大きく分けて「お神札」、「神棚」、「神具」に分けることができます。 「お神札」(=お札)は、神社にてお清めとお焚きあげをしてもらうのが原則です。 それ以外の「神棚」、「神具」は、神社と相談の上処分していただくのが良いと思います。焚き上げ依頼を含めて処分を請け負っている業者さんもあります。(有償)

神棚

神棚

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