空き家の整理
空き家の多くは、住んでいた当時のままになっています。まだ、居住者が施設等に入所したりして、片づけられない場合もありますが、徐々に片付けて行くことをお勧めします。
1.ゴミの認識
空き家から排出される不要物(ゴミ)は、家庭から排出される一般廃棄物です。
ゴミには、家庭から排出される「一般廃棄物」と事業系から排出される「産業廃棄物」に分けられます。それぞれ処理の方法や業者に依頼する場合の処分代金が異なります。
一般廃棄物の場合は、空き家から居住者やその相続人などが、市などの処理施設に持ちこむ場合、ほとんどの場合、無償で処理できます。(※一部の行政につきましては、有償の場合もありますので、空き家所在地の市区町村にご確認ください。)
注意事項
- 行政(市区町村)によりましては、処分場が土・日・祝日等は受け入れられない場合もあります。(空き家所在地の行政に確認してください)
- 空き家所在地の行政の処分場で、該当空き家から排出されたゴミは、原則として処分出来ます。
- 近くの集積場にに排出する場合は、自治会さんに確認するのが良いでしょう。(断られる場合もあります)
- 業者に処分を依頼する場合は、「一般廃棄物収集・運搬」の許可をもっているか確認しましょう。
- 「産業廃棄物運搬・収集」事業者は、「一般廃棄物収集・運搬」事業者より、処理費用が髙い場合がありますので、注意しましょう。
2.家財道具や私物の整理
①分別作業
家財道具や私物の分別は、住んでいた人や関係者等(相続人など)しかできません。全て処分する以外は、まず分別作業から開始しなければなりません。
- 家財道具や私物は、まず「必要」「不要」の2分類に分別します。判別不能な場合は「必要」に分類します。
- 1部屋づつ実施していきます
- 1部屋の分別が完了しましたら、「不要」な物を再度確認していただき、ゴミとして排出します・
- 次に「必要」と区分されたものを、再度「必要」「不要」の2分類に分別します。
- 以降、「3」「4」を繰り返して行います。
- 他の部屋も同様です。
※①分別作業や②ゴミの排出には、かなりの時間を要します。計画を立てて1部屋づつ整理することをお勧めします
②ゴミの排出作業
ご自身でゴミ処置をする場合
- 事前に、空き家所在地のゴミ処分場の稼働日、稼働時間や料金を確認をしてください。
- 市外に住んでいる場合は、空き家所有者との関係を証明する書類が必要な場合があります。空き家所在地の行政に事前に確認してください。
- 家具などの大型の物は、解体して小さくすると、焼却できる場合があります。事前に行政にご確認ください。
- 地区のゴミ集積場所に排出する場合は、地区の自治知会長さんなどに確認してから排出するようにしましょう。(自治会によっては排出できない場合もあります。)
処理業者に委託する場合 ◆空き家みまわり隊も請け負っています◆
- 業者が「一般廃棄物収集・運搬」の許可を持っているかをまず確認してください。
- 出来れば2~3の業者から見積もりを取りましょう
- 「少量でも運搬してもらえるか」「日時を指定できるか」など細かいところも確認しましょう。
- ①分別と②ゴミの排出は、長期間に渡る場合があります。「少量で、何回も来てもらえるか」や「その場合の料金」なども確認すると良いでしょう。
- 業者さんが「空き家」に対する知識があるかどうかも重要です。
- 細かな明細を出してもらうのも重要です。(人件費、搬出費、処分費など)
参考:都市部での家財道具等処分の一般的な目安代金(遺品整理の場合)
家の大きさ | 金額 |
2LDK | \240,000前後 |
3LDK | \320,000前後 |
4LDK | \400,000前後 |
- 1部屋\80,000前後となることが多いようです
- 産業廃棄物収集運搬業者の参考です。
- 運搬車両が入らない場所やマンションなどはエレベーターの有無や駐車場の有無などで料金が変動します。
■空き家みまわり隊の料金は、上記参考料金の50~70%程度です。
3.期間
分別に、空き家の大きさや空き家に来て分別作業などに従事する時間にもよりことなりますが、月1回8時間程度の分別やゴミの排出ですと、一般的に1年~2年を要します。
4.お金や手間をかけずに空き家を整理する方法
空き家に家具や私物が置いてある状態で、1~2部屋だけを住める状態にして、人が住んでもらう。そして住んでいる人に空き家に置いてある家具や私物の分別をインターネットカメラを通じて行ない、空き家を整理していく方法もあります。
詳しくは、空き家を家具や私物が置いてある状態で貸して、整理する方法へ