台風通過後の空き家のチェックでの項目と被害があった場合の火災保険対応の方法

台風通過後の空き家のチェックでの項目と被害があった場合の火災保険対応の方法

台風が通過した後の空き家は、「見た目では分からない被害」も多いため、屋根・外壁・雨樋・窓・室内・敷地の順番で確認すると分かりやすいです。

また、台風による被害は、火災保険では一般に「風災」や「水災」などの補償対象になる場合があります。ただし、実際に保険金が支払われるかは契約内容・被害原因・損害額などによって決まります

目次

台風通過後の空き家のチェックでの項目

1.まず安全を確認する

2.屋根をチェックする

3.雨樋をチェックする

4.外壁・軒天・破風板をチェックする

5.窓・雨戸・シャッターをチェックする

6.室内の雨漏りをチェックする

7.敷地・庭をチェックする

被害を発見した場合の火災保険対応

① まず写真を撮る

② 台風前の写真があれば保存する

③ 保険会社または代理店へ連絡する

④ 修理業者に見てもらう

⑤ 修理見積書を作ってもらう

⑥ 保険会社の調査を受ける

⑦「20万円以上でないと保険が出ない」は必ず確認する

空き家管理で特におすすめの「台風後チェック表」

「空き家みまわり隊」の実施事項のポイント

 

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1.まず安全を確認する

台風直後にいきなり建物の中へ入るのは危険です。

  • 屋根が大きく壊れていないか
  • 外壁が大きく傾いていないか
  • 電線が垂れ下がっていないか
  • 倒木が建物に寄りかかっていないか
  • ガス臭がしないか
  • 建物が傾いていないか

特に屋根瓦や外壁が落ちそうな場合は、近づかないことが重要です。

2.屋根をチェックする

空き家では特に重要なチェックポイントです。

確認する場所は、

  • 瓦がずれていないか
  • 瓦が割れていないか
  • スレート屋根が飛んでいないか
  • 金属屋根がめくれていないか
  • 棟板金が浮いていないか
  • 屋根から部品が落ちていないか

です。

台風による強風で屋根の一部が飛んだ場合などは、火災保険の「風災」に該当する可能性があります。

屋根に上って確認するのは危険なので、地上から確認するか専門業者に依頼してください。

3.雨樋をチェックする

雨樋は台風で壊れやすい部分です。

  • 雨樋が外れていないか
  • 雨樋が曲がっていないか
  • 金具が外れていないか
  • 雨樋が途中で割れていないか
  • 落ち葉などが詰まっていないか
  • 雨樋から大量に水が漏れた跡がないか

を確認します。

雨樋そのものの破損だけでなく、雨樋が外れたことで外壁などに二次的な被害が発生していないかも確認します。

4.外壁・軒天・破風板をチェックする

次に建物の外側を一周します。

  • 外壁に新しいひび割れがないか
  • 外壁材が浮いていないか
  • 外壁材が剥がれていないか
  • 軒天が外れていないか
  • 破風板が外れていないか
  • 外壁に飛来物がぶつかった跡がないか

特に、台風前にはなかった傷や破損があるかを確認することが大切です。

5.窓・雨戸・シャッターをチェックする

強風では飛んできた物が窓に当たり、ガラスが割れることがあります。

  • 窓ガラスが割れていないか
  • サッシが変形していないか
  • 雨戸が外れていないか
  • 雨戸が曲がっていないか
  • シャッターが壊れていないか
  • 網戸が飛ばされていないか

を確認します。

台風によって窓ガラスが割れた場合も、契約内容によっては風災の補償対象になる可能性があります。

6.室内の雨漏りをチェックする

外から見て問題がなくても、室内に入ると雨漏りが見つかることがあります。

特に、

  • 天井のシミ
  • 天井からの水滴
  • 壁紙の浮き
  • 壁紙のシミ
  • 床の水濡れ
  • 押し入れの湿気
  • 畳の濡れ
  • カビ臭

を確認します。

台風後に初めて発見した雨漏りでも、原因が台風による屋根などの損傷なのか、以前からの老朽化なのかによって保険の判断が変わります。

7.敷地・庭をチェックする

空き家の場合、建物だけでなく敷地も重要です。

  • 庭木が倒れていないか
  • 枝が折れていないか
  • ブロック塀が傾いていないか
  • フェンスが壊れていないか
  • 物置が倒れていないか
  • カーポートが壊れていないか
  • 飛ばされた物がないか
  • 排水口が詰まっていないか

を確認します。

特に倒木や飛散物によって建物が壊れていないかを確認してください。

被害を発見した場合の火災保険対応

ここが非常に重要です。

① まず写真を撮る

修理する前に、できるだけ多く写真を撮ります。

全体写真 → 被害部分 → 被害部分のアップ

という順番がおすすめです。

例えば屋根なら、

  1. 建物全体
  2. 屋根全体が分かる写真
  3. 壊れた瓦
  4. 飛んだ瓦の場所
  5. 棟板金の浮き
  6. 雨漏りした天井

というように撮影します。

② 台風前の写真があれば保存する

これは非常に役立ちます。

台風前の写真と台風後の写真を比較できれば、

「台風が来る前は壊れていなかった」

ことを説明しやすくなります。

空き家管理をしている場合は、定期巡回時の写真を保存しておくことが非常に重要です。

③ 保険会社または代理店へ連絡する

被害を確認したら、加入している火災保険会社または代理店に連絡します。

伝える内容は、

  • 台風が来た日
  • 被害を発見した日
  • 建物の住所
  • 被害箇所
  • 被害の状況
  • 応急処置をしたか
  • 写真があること

などです。

台風による風の被害は「風災」、洪水などによる被害は「水災」として扱われる場合があります。

④ 修理業者に見てもらう

保険会社への連絡と並行して、屋根・外壁などについて専門業者に調査してもらいます。

その際、

「台風による被害なのか、経年劣化なのか」

を確認してもらうことが重要です。

単純に「古くなって壊れた」という場合は、台風による損害とは判断されない可能性があります。

⑤ 修理見積書を作ってもらう

保険会社に提出するため、修理業者から、

  • 修理箇所
  • 修理内容
  • 材料費
  • 工賃
  • 足場代
  • 廃材処分費
  • その他必要な費用

などが分かる見積書を作成してもらいます。

⑥ 保険会社の調査を受ける

必要に応じて保険会社側の担当者や鑑定人が被害状況を確認します。

そのため、保険会社の確認前に完全に修理してしまわないことが大切です。

ただし、雨漏りなどによって建物内部の被害が拡大する危険がある場合は、ブルーシートなどによる応急処置を行い、応急処置前後の写真や領収書を残しておくとよいでしょう。

⑦「20万円以上でないと保険が出ない」は必ず確認する

古い火災保険には、風災について「損害額が20万円以上の場合に補償」というタイプがあります。

一方、現在の商品には20万円未満でも実際の損害額から自己負担額を差し引いて支払うタイプがあります。

したがって、

「屋根が少し壊れただけだから保険は使えない」

と自己判断せず、まず保険会社に契約内容を確認することをおすすめします。

空き家管理で特におすすめの「台風後チェック表」

チェック場所 確認すること 写真
屋根 瓦・板金・屋根材の飛散
雨樋 外れ・曲がり・破損
外壁 ひび・剥離・飛来物跡
軒天 剥がれ・穴
ガラス・サッシ・雨戸
室内天井 雨漏り・シミ
室内壁 水濡れ・カビ
浸水・水濡れ
倒木・飛散物
塀・フェンス 倒れ・傾き
物置等 転倒・破損
排水設備 詰まり・あふれ

「空き家みまわり隊」の実施事項のポイント

「空き家みまわり隊」では、管理している空き家を毎月の「みまわり」業務で、詳細な静止画を撮影していますので、台風前の写真の準備には、何も問題はありません。また、管理している物件の火災保険の内容も把握していますので、台風被害があった場合は、火災保険の内容に応じて、下記の作業をスムーズに進めてまいります。、

①台風前の写真 → ②台風後の写真 → ③被害箇所の詳細写真 → ④発見日時 → ⑤応急処置 → ⑥修理見積 

オーナーさんには、同時に保険会社への報告を行っていただき、保険対応で修理を進めていきます。

なお、火災保険は商品によって補償範囲が異なり、風災・水災が必ずすべて補償されるわけではありません。

 

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