空き家に火災保険は必要か
2026/07/01空き家に火災保険は必要か
空き家は「人が住んでいないから火事の心配が少ない」と思われがちですが、実際には人が住んでいる家とは違ったリスクがあります。そのため、多くの場合は火災保険への加入をおすすめします。
目次
1. 電気・ガス・水道の契約がなくても火災保険に加入できるか
2. 空き家に火災保険は必要か
① 火災による損害から守るため
② 台風や豪雨の被害に備えるため
③ 第三者への損害リスクに備えるため
3. 火災保険の特約は必要か
①個人賠償責任特約
②残存物取片付け費用特約
③水濡れ・盗難補償
4. 地震保険は必要か
地震による被害は火災保険だけでは補償されない
地震保険が必要なケース
まとめ
実例の紹介
1.2階の窓枠が落下し、隣の駐車場の車が破損(全損)した。
2.台風で家屋に接続している洗濯物干し場のポリカーボネート波形の屋根が破損した。
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1. 電気・ガス・水道の契約がなくても火災保険に加入できるか
結論からいうと、加入できる場合がほとんどです。
火災保険は建物そのものを守るための保険なので、電気・ガス・水道を使用しているかどうかは基本的に関係ありません。
例えば、
- ブレーカーを落としている
- ガス契約を解約している
- 水道を止めている
といった空き家でも加入できる保険があります。
ただし、保険会社によっては、
- 定期的な管理が行われているか
- 長期間放置されていないか
- 建物の傷みが激しくないか
などを確認されることがあります。
また、人が住んでいない建物は「住宅用火災保険」ではなく、「一般物件」や「空き家専用保険」として契約する場合があります。
「住宅物件」ではなく、「一般物件」や「空き家物件」の契約になると保険料が増額の場合がありますので、注意が必要です。
加入を検討する際は、保険会社に「現在空き家であること」を正確に伝えることが大切です。
2. 空き家に火災保険は必要か
① 火災による損害から守るため
空き家でも火事は発生します。
原因としては、
- 放火
- 落雷
- 電気配線の劣化
- 隣家からの延焼
などがあります。
特に空き家は人の目が少ないため、火災の発見が遅れやすい特徴があります。
例えば建物の価値が500万円残っている空き家が全焼すると、その損害は非常に大きくなります。
火災保険に加入していれば、保険金によって修理や建て替え、解体費用の一部を補うことができます。
② 台風や豪雨の被害に備えるため
最近は大型台風や線状降水帯による豪雨が増えています。
空き家では、
- 屋根瓦が飛ぶ
- 雨樋が壊れる
- 強風で窓ガラスが割れる
- 雨漏りが発生する
といった被害が起こりやすくなります。
人が住んでいれば異常にすぐ気付きますが、空き家は発見が遅れやすく、被害が大きくなることがあります。
火災保険の風災・雪災・水災補償が付いていれば、修理費用の負担を軽減できます。
空き家のある地域や場所を元に、風災・雪災・水災のリスクを考えてこれらの特約に加入するのが良いと考えます。
③ 第三者への損害リスクに備えるため
空き家では、自分の建物だけでなく近隣へ被害を与えることもあります。
例えば、
- 屋根瓦が飛んで隣家を破損
- 倒木が車を傷つける
- 外壁の一部が落下して通行人にけがをさせる
などです。
こうした事故が起こると、所有者に損害賠償責任が発生する可能性があります。
建物が古くなるほどリスクは高くなるため、空き家ほど保険の重要性は高いといえます。
損害賠償責任保険が付帯されているか確認する必要があります
3.火災保険の 特約は必要か
空き家の場合、基本補償だけでなく特約の検討も重要です。
①個人賠償責任特約
建物が原因で他人に損害を与えた場合の補償です。
例えば、
- 外壁が落下して車を傷つけた
- 屋根材が飛んで隣家を破損した
などの事故に備えられます。
空き家所有者には特におすすめの特約です。
所有者が加入している他の保険でこと特約が付いている場合がありますので、確認が必要です。
②残存物取片付け費用特約
火災や台風で建物が壊れた後、
- がれき撤去
- 焼け跡の片付け
などの費用を補償する特約です。
近年は解体費用や廃棄物処理費用が高くなっているため、加入価値は高いでしょう。
③水濡れ・盗難補償
空き家では必要性が低い場合もあります。空き家所在地の地域性などを考慮する必要があります。
家財がほとんど無い場合は、補償を外して保険料を抑える選択もあります。
建物の状況に応じて必要な補償だけを選ぶことが大切です。
4. 地震保険は必要か
地震による被害は火災保険だけでは補償されない
意外と知られていませんが、
- 地震による倒壊
- 地震による火災
- 津波による流失
は、通常の火災保険では補償されません。
これらの損害に備えるには、地震保険への加入が必要です。
地震保険が必要なケース
次のような場合は加入を検討する価値があります。
- 建物の資産価値が高い
- 将来売却予定がある
- 将来住む予定がある
- ローンが残っている
- 地震リスクの高い地域にある
空き家であっても、大きな地震で倒壊すると解体費用だけで100万円~300万円以上かかることがあります。
そのため、資産価値が残っている建物には地震保険も有効です。
まとめ
空き家は人が住んでいないため安全に見えますが、
- 放火や落雷による火災
- 台風や豪雨による損傷
- 建物の老朽化による第三者への被害
- 地震による倒壊
など、多くのリスクがあります。
そのため、管理している空き家や将来活用予定の空き家は、火災保険への加入をおすすめします。
また、
- 賠償責任特約
- 残存物取片付け費用特約
の検討も有効です。
さらに、建物の価値が高い場合や地震リスクが気になる地域では、地震保険もあわせて検討すると安心です。空き家の状況や築年数によって最適な保険は異なるため、加入前に複数の保険会社へ見積もりを依頼することをおすすめします。
実例の紹介
空き家みまわり隊が管理している空き家で実際に保険を使用した例を紹介します。
1.2階の窓枠が落下し、隣の駐車場の車が破損(全損)した。
2階建の空き家で、2階の窓に鉄製の飾り枠が2ヶ所設置されてました。そのうち1ヶ所の飾り枠が、取り付けが外れ、隣の月ぎめ駐車場に駐車していた1台の車の上に落下した。
飾り窓枠は鉄製で、大きさ横1.5m高さ0.8mほどで約15kgほど、車は全損でした。
被害者の方から、所有者の方へ連絡があり、所有者から空き家みまわり隊へ連絡があったので、すぐに現場い駆け付け現状を確認し、所有者の加入している保険(個人賠償責任保険)を把握していたので、被害者にも説明し、所有者の方へ保険会社への対応をお願いし、すべて保険で対応しました。
この事例では、所有者の方は、事故の一報を受け非常にあわてていましたが、空き家みまわり隊が直ぐに対応し、帆j軒適用があることがわかると安心したご様子でした。遠方の方でししたが、現地に来る必要もなくすべてが解決しました。
2.台風で家屋に接続している洗濯物干し場のポリカーボネート波形の屋根が破損した。
建物のに付属して、ポリカーボネート波形屋根でできている洗濯物干し場の屋根(ポリカーボネート波形)が、台風による強風で、破損した。
台風通過後に空き家みまわり隊が被害がないかを確認しに行ったところ、被害を発見し、現場写真を撮影し、所有者に連絡、保険会社への連絡をお願いしました。また、空き家みまわり隊から提携の業者さんに連絡し、現場確認と修理見積書の作成をお願いしました。
後日、保険会社の承認が下り、修理業者に修理を依頼し、復旧しました。
台風接近が多い地域の空き家は、風災リスクがありますので、火災保険の風災特約を確認する必要があります。





