空き家管理マニュアル・一戸建:屋内編

①換気

各部屋の雨戸、窓を全て開放し換気しましょう。網戸部分だけの解放ではなく全開放しましょう。夏場などは虫が入ってきたりしますが、それは換気後に殺虫剤などで対応しましょう。

雨戸の戸袋にコウモリや虫などが要る場合がありますので注意してみましょう。できれば開ける前にLED懐中電灯で中を照らして確認すると良いと思います。下に糞などが溜まっていれば、疑った方が良いと思います。

窓解放

窓解放

②各部屋の確認

換気中に各部屋の点検をします。不審者の侵入痕が無いかはもちろんですが、天井や壁などに雨漏りや水漏れの痕跡が無いかを確認します。できれば写真を撮っておくと今後の変化が判り参考になります。できれば撮影ポイントを決めておくとよいでしょう。

チェック

③通水(水道が通っている場合)

キッチン、洗面所、風呂場、トイレの水周りの水栓を開け1分ほど通水します。こうすることにより水道管の汚れを除去し排水トラップの水を入れ替え、臭気などの逆流防止に役立ちます。

通水

④押入の解放

押入は、不在の時も開放し、少しでも空気が対流するようにしましょう。中に湿気がこもらないように、布団などの下にスノコ等を入れるのも効果的です。湿気るようでしたら、湿気取り剤を置くのも一つの方法ですが、定期的に交換する必要があります。

押入の開放

⑤冷蔵庫

電源が入っているのであれば、そのままにしてください。

電源を切ってある場合は、すべての庫室を開放し、湿気らないようにしてください。冷蔵庫は稼働していると庫内は乾燥しますが、電源を切ると庫内は湿気を帯びやすく、すぐにカビが発生します。

冷蔵庫の開放

 

⑥屋内のドア

屋内のドアも空気を対流させるために、すべて開放します。ドアストッパーがある場合は、開けてストッパーを掛けてください。ストッパーが無い場合は、新聞紙などを折ってドアの下に挟んでストッパーの代わりにしましょう。

ドアの開放

⑦天井や壁の雨漏り痕に注意

・天井や壁にシミができる。
・天井が下がっている(濡れて膨張して)。
・部屋が湿気を帯びている
・雨漏りなどが発生すると次のような症状がでます。
・壁紙が浮いている

雨漏り

⑧床にも注意

・畳やジュータンにシミが発生してないか、発生している場合はその上の天井も確認してください。
・室内を歩いて、歩くと凹んだりする部分が無いかを注意してください。

チェック

⑨シングルレバーの水栓に注意

シングルレバーの水栓は、レバーを上に上げると「水が止まる」タイプとレバーを上に上げると「水が出る」タイプの2種類が存在します。水の元栓を閉めている場合などは、自宅のものと同じように使っていて間違えて大変な事になる場合もあります。注意してください。

間違えないように、テプラテープなどで、「上げる:止水」と貼ってレバーに貼っておくと間違えが防げます。

水栓レバー:シール

⑩電気スイッチにも「ON」「OFF」のシールを。

電気のスイッチは、写真のように黒い印などが付いている方が「ON」、付いていない方が「OFF」ですが、長年使っていると色が取れて判らなくなることもあります。これも「ON」「OFF」のシールを作成し、すべてのスイッチに貼ることをお勧めします。100円ショップなどで印や印のシールがシートで売っていますので、印を「ON」、印を「OFF」として貼るとスムーズに行くと思います。

電気スイッチ

⑪本棚などにも注意

本棚などに本をたくさん収納すると、本の重みで本棚が変形してくる場合があります。本棚のゆがみにも注意しましょう。本棚がゆがんでくると、最終的には、重みで本棚自体が倒壊し、近くに掃出し窓等があるとその窓も破損する可能性があります。

本棚(ゆがみ仮対策)

⑫電灯などの取り付け部分に注意。

電灯など天井に取り付けてあるものは、取り付け部分が雨漏りなどで濡れると、落ちてくる場合があります。取り付け部分がしっかりしているか、確認しましょう。特にシャンデリアなどは自重が重いので要注意です。

電灯(シャンデリアタイプ)

⑬使っていない電化製品はコンセントを抜く。

使用していない電化製品(洗濯機、ホットカーペット、トースター、炊飯器)は、コンセントからプラグを抜いておきましょう。万一の事故防止になります。

更に、電気契約があり電化製品を使っていない場合(特に冷蔵庫)は、元のスイッチでOFFにしてもかまいません。防犯のための常夜灯を点けていたり、冷蔵庫が動いている場合は、元スイッチのOFFはできません。

コンセント

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