空き家の蜂の巣対策と注意事項
2026/09/02空き家の蜂の巣対策と注意事項
空き家は、人があまり出入りしないため、蜂にとって巣を作りやすい場所です。特に、軒下・屋根裏・雨戸の戸袋・換気口・物置・庭木などは注意が必要です。
蜂の巣は小さいうちに見つけることが大切ですが、種類によって危険度や対応方法が違います。特にスズメバチ類は、自分で巣を取ろうとしないことが重要です。
目次
1.スズメバチ類
2.アシナガバチ類
3.ミツバチ類
4.クマバチ類
5.ドロバチ類
6.蜂の種類によって「巣の形」が違う
7.空き家で特に注意したい場所
8.蜂の巣を見つけたら、まず「近づかない」
9.「空き家みまわり隊」が確認するときの注意
10.蜂の巣を作らせないための予防
① 庭木を剪定する
② 建物の隙間を確認する
③ 雨戸・戸袋を点検する
④ 物置を整理する
⑤ 定期巡回する
11.蜂の巣を見つけたときに「やってはいけないこと」
12.まとめ
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1.スズメバチ類
スズメバチは、空き家で特に注意したい蜂です。
◆主な種類
オオスズメバチ
キイロスズメバチ
コガタスズメバチ
モンスズメバチ
ヒメスズメバチ
などがあります。
◆巣を作る場所は、種類によって違いますが、
屋根裏
軒下
天井裏
木の枝
壁の中
戸袋
などに作ることがあります。
特に屋根裏や壁の中に巣を作られると、外から巣が見えなくても、蜂が換気口や小さな隙間から出入りしていることがあります。
蜂が頻繁に出入りしている場所には近づかないことが重要です。
2.アシナガバチ類
アシナガバチは、スズメバチより比較的おとなしい種類ですが、巣を刺激すると刺すことがあります。
◆主な種類
セグロアシナガバチ
キアシナガバチ
フタモンアシナガバチ
コアシナガバチ
キボシアシナガバチ
などがあります。
◆巣の特徴
アシナガバチの巣は、スズメバチのような丸い大きな巣ではなく、六角形の巣穴が見える、シャワーヘッドのような形をしています。
◆巣を作りやすい場所
軒下
ベランダ
雨戸
窓枠
物置
庭木
などです。
空き家では、軒下や雨戸周辺を点検するときに特に注意しましょう。
3.ミツバチ類
ミツバチは、スズメバチとは性格が大きく違います。日本の住宅周辺で関係する代表的なものとして、
ニホンミツバチ
セイヨウミツバチ
があります。
ミツバチは花の蜜や花粉を集める蜂で、農作物の受粉にも役立っています。
しかし、空き家の屋根裏や壁の内部などに巣を作ると問題になります。
巣に蜜がたまると、暑い時期に蜜が垂れて、天井や壁を汚したり、別の害虫を呼び寄せたりすることがあります。
そのため、ミツバチだから放置してよいというわけではありません。
4.クマバチ類
クマバチは、体が大きく、黒っぽい見た目をしています。体が大きいため怖く感じますが、一般的には人を積極的に攻撃する蜂ではありません。ただし、木材に穴を掘って巣を作ることがあります。
空き家では、
古い木材
柱
軒下
木製の物置
腐食した木部
などを確認しましょう。
クマバチそのものよりも、木材に穴を開けられることによる建物への影響に注意が必要です。
5.ドロバチ類
ドロバチは、泥を使って巣を作る蜂です。
代表的なものとして、
トックリバチ類
ミカドドロバチ
スズバチ
などがあります。
軒下や物置、倉庫などに、泥でできた小さな巣を作ることがあります。
スズメバチほど危険性が高い種類ではありませんが、巣を触ったり、蜂を刺激したりするのは避けましょう。
6.蜂の種類によって「巣の形」が違う
空き家を管理するときは、蜂の種類を完全に特定できなくても、巣の形を覚えておくと早期発見に役立ちます。
| 蜂の種類 | 巣の特徴 | よくある場所 | 注意度 |
| スズメバチ | ボール状・大型になるものもある | 軒下・屋根裏・樹木 | 非常に注意 |
| アシナガバチ | 六角形の巣穴が見える | 軒下・雨戸・窓 | 注意 |
| ミツバチ | 巣板が並ぶ | 屋根裏・壁内部 | 注意 |
| クマバチ | 木材に穴を開ける | 木部・軒下 | 注意 |
| ドロバチ | 泥で作った巣 | 軒下・物置 | 比較的低い |
※「注意度」は一般的な危険性の目安です。蜂の種類だけでなく、巣の大きさ、場所、蜂の数によって危険性は変わります。
7.空き家で特に注意したい場所
蜂の巣を探す場合は、建物の周囲を次の順番で確認するとよいでしょう。
◆建物の外
① 軒下
② 雨樋周辺
③ 窓・サッシ周辺
④ 雨戸・戸袋
⑤ ベランダ
⑥ 庭木
⑦ 物置・倉庫
◆建物の内部
① 屋根裏
② 天井裏
③ 換気口
④ 床下への侵入口
⑤ 壁の隙間
ただし、屋根裏や天井裏に蜂が出入りしている場合、自分で確認するのは危険です。
8.蜂の巣を見つけたら、まず「近づかない」
これが一番重要です。
蜂の巣を発見すると、「小さいから取ってしまおう」と考える人もいます。しかし、蜂の種類が分からない状態で巣に近づくのは危険です。
特に、
「蜂がたくさん飛んでいる」
「巣が大きい」
「屋根裏から蜂が出入りしている」
「スズメバチのような蜂がいる」
という場合は、自分で駆除しない方が安全です。
9.「空き家みまわり隊」が確認するときの注意
空き家の管理では、蜂の巣を発見すること自体は重要ですが、担当者が無理に駆除する必要はありません。
◆例えば、
「軒下に蜂の巣を確認」
「蜂が10匹程度飛んでいる」
「屋根裏から蜂が出入りしている」
などを写真や報告書に記録し、所有者へ連絡します。
そのうえで、必要に応じて蜂の駆除を専門に行う業者へ依頼するという流れが安全です。
10.蜂の巣を作らせないための予防
空き家では「巣を見つけてから駆除する」より、巣を作られにくい環境にすることが重要です。
① 庭木を剪定する
蜂が隠れやすい場所を減らします。
② 建物の隙間を確認する
換気口や屋根周辺など、蜂が侵入できる場所を確認します。
③ 雨戸・戸袋を点検する
長期間動かしていない雨戸周辺は巣が作られていないか確認します。
④ 物置を整理する
物置や倉庫は蜂が巣を作りやすい場所です。
⑤ 定期巡回する
春から秋にかけて定期的に確認します。
11.蜂の巣を見つけたときに「やってはいけないこと」
特に次の行動は避けてください。
❌ 巣を棒で突く
❌ 石を投げる
❌ 巣を蹴る
❌ 殺虫剤を近距離から吹きかける
❌ 巣を自分で取り外す
❌ 蜂が飛んでいる場所に長時間いる
❌ 屋根や脚立に上って駆除する
「小さな巣だから安全」とは限りません。
12.空き家管理でおすすめの「蜂の巣チェック」
空き家管理の巡回時には、通常の建物点検と一緒に次の項目を確認するとよいでしょう。
◆蜂の巣チェックリスト
□ 軒下に巣がない
□ 屋根周辺に蜂が飛んでいない
□ 換気口に蜂の出入りがない
□ 雨戸・戸袋に巣がない
□ ベランダに巣がない
□ 庭木に巣がない
□ 物置に巣がない
□ 屋根裏への蜂の出入りがない
□ 壁の隙間から蜂が出ていない
□ 前回点検時から異常がない
発見した場合は「蜂の種類・巣の場所・巣の大きさ・蜂の数・写真」を記録しておくと、所有者や駆除業者への説明がしやすくなります。
12.まとめ
空き家の蜂対策では、「種類を知る」「巣を早く発見する」「刺激しない」「危険な場合は専門業者に任せる」ことが基本です。
特に注意したいのはスズメバチ類です。一方、アシナガバチやミツバチなども、巣を刺激したり建物内部に巣を作ったりすれば問題になることがあります。
空き家管理では、単に「蜂の巣がある・ない」だけではなく、どこに、どのような巣があり、蜂がどの程度活動しているのかを記録することが重要です。





