空き家の問題点

空き家を放置すると次のような問題が生じます。

  1. 放火リスクや不法侵入などの治安が悪化する
  2. 雑草、害虫、犬猫の糞(ふん)尿など公衆衛生が悪化する
  3. 老朽化による外壁崩落や建物倒壊などの危険性が増す
  4. 庭木が境界を超えたりし、周辺に対する住環境が悪化する
  5. 景観悪化による地域のイメージが悪くなり、街の魅力が無くなる

1.放火リスクや不法侵入などの治安が悪化する

 空き家を放置すると、「誰もいないからバレない・・・」と不法侵入者が、家の中に無断で侵入する可能性があります。施錠してあっても、ガラスを割れば簡単に侵入でき、ひどい場合に放火されたりすることもあります。実際に空き家で麻薬が栽培されていたという事例も発生しており、防犯上非常に良くない状態です。

 定期的な空き家管理を行ない、次のような対策をすると、空き家であっても空き家であることが判りにくくなりますので、防犯上の効果があります・

  • 道路から見えるとことは、きれいにする。
     道路から見えるところ(誰でもが見えるところ)に、雑草が生えていてはいけません。最低限、見えるところは綺麗にして、生活感を出します。
  • 雨戸を閉めたままにしない。
    雨戸が閉まったままですと、住んでいないことが判ります。雨戸がある場合は、特に道路側の雨戸は定期的に「雨戸を開けた状態」と「雨戸を閉めた状態」を交互にします。
家の入口の草やゴミは要注意

家の入口の草やゴミは要注意

2.雑草、害虫、犬猫の糞(ふん)尿など公衆衛生が悪化する

 空き家を放置しますと、冬場は成長しませんが、春から秋にかけての時期は、雑草が茂みます。特に夏場は予想以上に成長し、草が生えていると虫も集まってきます。

 また、庭に水溜りなどがあるとボウフラも発生しまし、雨戸がある場合などは戸袋にコウモリが巣を作ったりもします。ここまで来るとかなり公衆衛生が悪化し、附近の住民の皆様にもご迷惑をかけることになります。

 定期的な空き家管理で次の事を実施すれば、公衆衛生の悪化は防ぐことができます。

  • 雑草が生えてきたら、草抜きまたは除草剤散布を行ない雑草の無い環境を作る。
    草抜きはかなり労力のいる作業です。除草剤散布ですと、散布してから1ヶ月ぐらいで草が枯れますのでその草を回収処理すればよいので、比較的楽です。ただし、植木など植栽がある場合は、除草剤が植木にかからないように注意が必要です。また、隣接している住宅の人には、除草剤を散布した旨の案内をすることも忘れてはなりません。

    除草剤散布

    除草剤散布

  • 庭の水溜りが無いようにし手水鉢(ちょうずばち)の水も空にする。
    手水鉢
  • 雨戸がある場合、戸袋にコウモリや虫などがいないか懐中電灯を照らして確認する。戸袋の中の確認
  • 木造住宅の場合4~7月は、基礎通気口もチェックし、シロアリがいないかを確認する。
    基礎部分の通気口

3.老朽化による外壁崩落や建物倒壊などの危険性が増す

 空き家を放置すると、最終的には外壁落下や建物倒壊などの危険性が増します。これらの主な原因の一つに「雨漏り」があります。雨漏りを放置しますと、壁や屋根が水を含み、外壁落下や建物倒壊へとつながります。

 定期的に空き家管理をして、雨漏り(雨漏り痕)が無いかを確認し、早期発見し対策することで外壁落下や建物倒壊を未然に防ぐことができます。

雨漏り

雨漏り

4.庭木が境界を超えたりし、周辺に対する住環境が悪化する

 空き家を放置しますと、庭木も雑草と同様に春~秋にかけて成長します。垣根や隣家近くの庭木は、気づ家内内に隣家との境界を越えている場合があります。

 空き家管理を定期的に行い、庭木の剪定も定期的に実施することにより、防ぐことができます。

隣地との境界

隣地との境界

 

5.景観悪化による地域のイメージが悪くなり、街の魅力が無くなる

 空き家を放置すると、雑草が生い茂り虫などが発生したりし、景観が悪化します。適正な空き家管理を実施して街の魅力がなくなるのを防ぎましょう。

空き家 イメージ

空き家 イメージ